初めての方へ
- 初診の場合には、当日、受付から処方箋を受け取られてクリニックを出るまでに1時間以上の時間を要しますので、時間に余裕のある日時において受診の御予約をお願い致します。
- 御予約いただいていない場合、直接クリニックへお越しいただいても、キャンセル等で急な空きが出た特別な場合を除き、当日、初めての診察はお受け出来かねる事が多いです。初めての患者さまには何度も足を運んでいただく手間をなくす為、直接来院されるのではなく、事前にWEB問診システムへの御入力とともに、お電話で初診の御予約をお取りいただく事をお願いしております。
- 当院では初診時含めて再診時も完全予約制とWEB問診システムを取り入れ、聞き取り漏れを防ぎ詳細な情報共有と、感染予防や待ち時間短縮とを両立できるように努めております。御予約いただいた段階で、まとまった時間枠をお取りして準備しているため、御連絡無しのキャンセル、繰り返しのキャンセル、当日のキャンセルなど、御予約のキャンセル状況によっては、当院での御予約をお取り致しかねる場合がございますので、ほぼ確実にお越しいただける日時での御予約を賜りますよう、お願い申し上げます。
初診の流れ
1受付・簡易問診の当日御記入と、予め御自宅等でWEB問診への御記入
御予約段階でお伝えした時間に御来院ください。受付手続きの後、簡易問診票への御記入をお願いしています。ゆっくり御記入されたい場合は、御予約時間よりお早めに御来院ください。
なお、記入に関して御不明な点や、お手伝いが必要な場合には気兼ねなく受付までお声がけください。
また、当院ではWEB問診を活用しております。当院の診療では、「これまでの経過」や「治療の継続状況と効果、心身の状態、置かれている状況」などについて細かく把握した上で診療することで、正しい診断のもとで適切な治療をおこなうことが可能となり、本来の治療効果をより発揮することができると考えております。症状経過などの詳細内容を予め御自宅などで余裕をもって記載いただけるよう、WEB問診システムを導入し、限られた診察時間を有効に活用し、適切な治療が御提供できるよう努めております。また、治療上の御希望や御相談などについて御記載いただいても構いません。患者さま一人ひとりに合わせた治療をおこなう為にWEB問診システムを御活用いただけますと幸いです。
初診時に御持参いただくもの
- 健康保険証(各種保険を取り扱っています)
- 服薬中のお薬がある方はお薬手帳や内服しているお薬
- 他の医療機関に通院中の方は紹介状(診療情報提供書)
- 自立支援医療や精神障害者福祉手帳、障害年金などの適応中である場合は、各診断書の写し(状況により後日でも可能です)
2公認心理師による事前問診(予診)
当院では、初診の際の医師診察前に、公認心理師による予診として事前問診をおこなっています。ただし、場合によって例外的に予診が省かれることもあります。
記入された問診表を受付に提出いただき、予診の準備ができましたら担当者が参ります。予診は国家資格を持った公認心理師などが患者さまの状況を専門的に深掘りしつつ詳細にうかがいながら状態の正確な把握に努めます。また、必要に応じて心理検査などをおこなうこともあります。患者さまが予め御記入いただいたWEB問診内容も加味してお話を伺うことで予診や診療がスムーズに進みます。予診でうかがった内容は医師と共有し、より適切な診断や治療につなげています。
なお、正確な症状の把握や適切な治療のために、WEB問診に御記入いただいた内容を、予診や診療の際に再度おうかがいする場合もありますが、あらかじめ御了承ください。
予診が終わられると、医師の診察が始まるまで、休憩を兼ねてしばらく待合室でお待ちいただきます。必要な場合は、トイレなどを御利用ください。その間に、御提示いただいた貴重な情報を医師と共有し分析いたします。診察の準備が整い次第、本診察に移行します。
3医師による診察
受付よりお声がけがありましたら、診察室にお入りください。患者さま御本人さまが同席を希望される場合には、お一人様に限り、付き添いの方と一緒に入室していただいても構いません。
WEB問診の内容、御来院時の問診票や予診の内容をもとに医師がお話をうかがいます。症状が長く続いている場合や、さまざまな症状があるといった場合には、あらかじめ経過や症状などのメモをお持ちいただくと情報が整理しやすく、聞き間違いなども防ぐことができます。当院のシステムをフル動員することで、時間効率よく適切な診療を受けることが可能となります。
心の不調は、原因不明を含め様々な原因で生じることがあり、環境調整や患者様の物事の捉え方を変えるなどにより短期間で劇的に改善することもありますが、内服治療が要の場合には、早期より反応があり少しずつ改善するケース、しばらく停滞してから改善するケースなども珍しくありません。いずれの場合も有効なのは正しい服薬と定期的な受診です。安定するまでは1週間に1回、落ち着いてきたら2週間に1回のペース等で受診いただくことが多いです。ただし、状態によっては長い周期の受診サイクルが可能なこともありますので、当院では患者さまの状態に合わせた対応を採用しております。受診ペースなどに御希望がある場合は仰ってください。可能な範囲で対応させていただきます。
2回目以降の診察(5分程度)
2回目以降のご来院では基本的に、公認心理師の予診はなく、医師の診察のみとなります。前回の診察以降の経過について、予め御自宅などでWEB問診に御回答をいただくことで、医師の側でも前回以降の状態変化を詳しく知り、御来院される際の患者さまの状態にあわせて薬の種類や分量などを適切に調整しつつ、さらに次回の受診日時を決めていくことができます。
WEB問診には、前回受診後の、服薬状況(残っている薬の種類と数量)や、今の問題点リスト、症状変化などの経過をお伺いしており、時には心理検査などもおこなうことで的確な治療効果評価や、限られた診察時間の有効利用につながり、より充実した診察と、今後の適切な治療内容決定に役立ちます。課題が多すぎる場合などには、当日のテーマを重要なものに絞らせていただく場合もあります。続きは次々回などに検討していく場合があります…
ご予約時間に遅れられた場合には、ご自身の診察時間枠が短くなるとともに、お待ちいただく時間が大幅に増えることもございますので、できるだけ予約時間の少し前にお越しください。遅れそうな場合にはクリニックまでお電話いただけると、お待たせする時間が少なくなるように予約変更できる場合もございます。
診察終了頃には次回御予約もお取りしますので、予定スケジュール表などを予め準備して(ご希望通りの次回御予約日時決定が実現できかねる場合もございますが)次回診察希望日時の候補をいくつかあげておいてくださると助かります。
診断書などの必要書類がある場合には、診察の一週間前頃までに、お電話とWEB問診の両方で、その旨および記載内容などについて、ご連絡いただけると、当日に書類お渡しが可能となる場合もございますのでご検討ください。(内容によっては当院でそもそも当該書類が作成できかねる場合や、御希望お渡し日に間に合わない場合もございますがご了承ください)
※前回受診時の状況を参考に予約枠の設定をおこなっておりますので、前回受診以降の急な症状悪化や、医師への連絡がない面談説明の御希望の場合などは、お電話などであらかじめ状態や希望をお伝えください。あらかじめ情報提供がない場合は特に当院での対応の限界があることをご了承下さい。状況によっては予定時間枠での対応に限らせていただきます。
内服薬について
処方薬は指定された分量や飲むタイミングを守って服用することで適切な効果が出るように検討されており、薬の用法・用量をきちんと守って内服することで症状の早期改善や安定化が期待できます。
薬の種類によっては薬剤効果発現の特性から、どこで処方を受けられたとしても、最低でも数週間程度は治療効果判明まで期間を要する場合があります。当院ではできる限り副作用を少なく、そしてできるだけ早く確実な症状の改善につなげるため、医師の指示通りにしっかり服薬いただくようお願いしています。
なお、薬がどうしても合わない、副作用があるなどの場合は、無理をせずに診療時間内にお電話ください。少し気になるが大きな問題はない程度の副作用である場合は、症状の内容や日時などの状況を記録しておいて、WEB問診へ御記入いただき、次回、受診した際に医師へ御相談ください。
WEB問診システムを御利用いただくと、より適切な治療をスムーズにおこなえます
前回受診後の、服薬状況(残っている薬の種類と数量)、問題点やお悩み、症状の変化などを予めまとめてWEB問診へ御記入いただくことで、時にはトリアージといって適切な他所への早期受診依頼や御予約日時変更のおうかがいなどをクリニック側からおこなうことが可能な場合もあり、より適切な治療をスムーズに受けていただけます。患者さまのWEB問診内容は的確な治療評価にもつながり、より深い診察と、薬剤調整など、今後の適切な治療内容決定にも役立ちます。
御予約時間に遅れそうな場合は御連絡ください
御予約時間に遅れた場合、お待ちいただく時間が大幅に増えてしまい、診察時間が大幅に減るといった状況になることがあります。できれば御予約時間の少し前にお越しください。遅れそうな場合には事前に当院まで御連絡いただくことで、お待ちいただく時間を多少減らすことはできます。ただし、診療時間自体はどうしても短くなってしまいますので御注意ください。状況によっては日時を改めさせて頂く場合もございます。
かなり経過が悪い場合や、急な面談を要する場合、
いつもよりも診察時間を要すると思われる場合
事前にWEB問診への詳細な御記載とともに、クリニック受付へお電話で御連絡いただいた場合は、通常想定していた診療時間枠よりも適した枠組みで診療可能な日時への変更が可能になる場合があります。とはいえ、病院さまとは異なり、クリニックでの対応には限界がありますので、あらかじめ御了承ください。
よくある質問
初めての方へ
心療内科と精神科はどこが違いますか?
疲労や環境などの影響で身体と心のどこかに不具合を起こすことがあり、身体と心は表裏一体のものと考えられています。心療内科では心理的な要因から起こる身体の不調をみて内科的な検査と治療を行い、精神科では心の不調をみて主に向精神薬を使った専門的な治療を行います。当院では症状の程度や内容に応じた西洋薬を中心に漢方薬を併用した治療を行っており、心身両面への治療が必要なケースでは主に漢方薬を使うこともあります。内科など身体的な検査・診察は当院では対応していませんので、必要な場合には各専門家の受診をお願いしています。
精神科での治療は具体的にどんなことをしますか?
問診を中心とした診察を行い、治療では内服薬処方が中心となります。西洋薬だけでなく、漢方薬の併用や漢方薬中心の治療も必要に応じて行っています。
初診時には、生い立ち、症状の現れはじめた時期、症状の内容や変化、症状が起こるきっかけ、緩和するタイミングなどを丁寧にうかがいます。患者さまの記憶を一緒に振り返りながら診断をつけて、対処法や治療をはじめ今後の対応について御相談していきます。必要な場合には、心理検査を行う場合もあり、丁寧な聞き取りを含め初診時には時間を要するケースもよくあります。再診の2回目以降は、事前に経過記録用紙へ経過を記入して御持参いただくことで経過を共有し、10分程度の診療時間になることが多くなっています。
治療では、患者さまの御希望にできるだけ沿いながら医師の判断で処方を微調整しています。気持ちの整理や捉え方の歪みがあるなどで心理療法が必要と判断された場合には信頼できるカウンセリングルームを御紹介し、並行受診をお願いすることもあります。また適応がある場合には京都にある関連クリニックでのTMS治療も可能です。
待ち時間はかなり長くかかりますか?
当院では、初診と再診のどちらも完全予約制で診療を行うことで、できるだけ待ち時間を少なくできるようにしています。また、限りある時間で充実した診察ができるよう、毎回、経過記録用紙へ前回受診以降の状態を記入して御持参いただくことをお願いしています。
再診でも御予約がない場合には、当日の受診をお断りする場合がありますので、必ず御予約をお願いします。なお、診療科の特性により、時間通りに診察が進まない、遅れが出ることもありますことをあらかじめ御了承ください。
予約時間に遅れた場合、当日の診察ができなくなる、診察時間が短くなる、長時間お待ちいただくなどの場合があります。
また、通常よりも診察時間を要すると思われる症状の変化がある場合には、受診当日に十分な対応ができないこともあります。事前に電話でお知らせいただけると通常より長めの診療が可能な予約枠に変更するなどの対応も可能になります。
受診で多いのはどんな疾患ですか?
適応障害や睡眠障害、抑うつ状態、パニック障害などで受診される方が多くなっています。心の病気は誰もがなる可能性があります。心の病気でも早期発見と早期治療は高い効果を見込めます。さまざまな症状・疾患の方が御来院されていますので、気になる症状がありましたらお気軽に御相談ください。
治療法はどんなものがありますか?
ストレスに対処するためのアドバイスを含む簡易心理療法、西洋薬や漢方薬を用いた処方などを行っています。時間をしっかりとるカウンセリングが必要、あるいは希望される場合には、大学などをはじめとした信頼できるカウンセリングルームを御紹介しています。また、適応がある場合には京都の関連クリニックで磁気を使ったTMS治療も行っています。
保険で受診した場合、通院していることが会社に伝わってしまいますか?
健康保険証を使った診療では、医療機関が作成する診療報酬明細書として病名を含む診療情報が保険証記載の保険組合に伝わります。御本人の告知同意なく当院から会社や他者に通院情報などを開示することはありません。ただし、保険組合から勤務先への医療情報開示は、両者の間にさまざまな規定があります。個別の規定になっていると思われますので、勤務先や保険組合へ直接問い合わせてお確かめください。
なお、保険を使わずに自費受診された場合には、保険組合や勤務先に病名を含む診療情報が伝わることはありません。
心の病気について
うつ病の治療経過では、どんなことに気をつけたらいいですか?
自分の心身の状態を常に注意深く観察しましょう。疲れを自覚したら早めにしっかり休息し、入浴・運動・趣味など気持ちをリセットできるストレスへの対応をこまめに行ってください。ストレスは憂うつな気分やイライラなど気持ちとしてあらわれることもありますが、だるさや頭痛などの痛みとしてあらわれるケースもあります。心身に変化があった場合は内容や日時をメモしておき、再診時に医師へ必ず伝えてください。
なお、うつ病になって治療により症状がなくなってからも、再発を予防するためには医師の指示を守って十分な期間の服薬を続けることが重要です。また、指示通りに服薬しても病状が不安定になる場合には、処方の調整に加え、仕事などの負荷や人間関係などを見直すことも必要になります。一過性の業務軽減、異動、転職なども視野に入れ、問題解決に向けて今後の対応を一緒に考えていきましょう。
また、同じような状況によって病状が不安定になる場合には、カウンセリングルームによる認知療法や認知行動療法などの心理療法を併用することで改善する場合もあります。
ストレスや嫌なことで憂うつな気分になります。治療は可能ですか?
憂うつな気分が短時間で自然に消える場合には治療の必要がありませんが、重い気分低下が長く続く場合には治療が必要です。そして、憂うつな気分は脳内神経伝達物質の機能不全によって生じていることがあり、その場合には内服治療の対象になり、治療が有効な場合もあります。気になる症状がある場合には、お気軽に御相談ください。
「SAD」はどんな疾患ですか?
正式な名称は、「社会不安障害(Social Anxiety Disorder)」であり、その頭文字をとって「SAD」と表記されることがあります。主な症状には、大勢の前で話す・よく知らない人と話すなど、人から注目される場面で「失敗など恥ずかしい思いをするのではないか」と過剰に心配して、強い緊張や不安、恐怖、紅潮、発汗、震え、動悸、どもる、下痢、腹痛などを起こします。こうした症状を経験すると「また同じことが起こるのでは」という予期不安が生じて注目される場面を避けるようになり、外出できなくなるなどにつながってしまうこともあります。この症状は脳内神経伝達物質のバランスが崩れることで脳神経ネットワークの機能障害が起こって生じていると考えられています。こうしたことから薬による治療が有効です。性格の問題だとあきらめてしまうケースが多いのですが、こうした症状がありましたら早めに御相談ください。
薬について
薬の効果はどれくらい服用すると実感できますか?
漢方薬や抗うつ薬、抗精神病薬などのほとんどは、2週間以上継続して使うことによってその用量を服用したことによる効果がはじめてわかることがよくあります。期待される効果が十分現れない場合、服用期間不足、用量不足、種類が合わないなどさまざまな原因が考えられます。こうしたことから、再診時に患者さまのお話をうかがって状態を慎重に確かめながら薬の処方を微調整していくことが重要になっています。ただし、漢方薬の一部を含め頓服的な内服の場合には、その都度効くことを想定して処方されていますので、毎回効果を実感できるケースが多くなっています。ただし、西洋薬を頓服として使用する場合は、服用を続けると効き目が落ちる耐性がついてしまう場合や、心理的依存につながる可能性があり、正しく使うことが重要になってきます。
抗うつ薬の副作用にはどんなものがありますか?
抗うつ薬の主な副作用には、嘔気、眠気、倦怠感など、うつ病の身体症状と似たものがあり、うつ病の症状か薬の副作用かがわかりにくいこともあります。また種類により効果を実感できるまで10日~2週間程度かかり、副作用の方が先に出てしまうケースもあります。気になる症状があった場合も自己判断で服薬を中止せず、必ず医師に相談してください。特に数ヶ月の内服を続けた後で急に中断した場合、不安や悪心、嘔気、手足のしびれ感などの離脱症状が生じてしまう場合があります。こうした離脱症状が現れた場合も速やかに医師に相談してください。
原因となった環境が変わらなくても、薬を飲むことで症状は改善しますか?
向精神薬は脳の過緊張緩和やスムーズな情報伝達を促すことで症状を改善させます。漢方薬は複合的な作用によって症状の改善を促します。内服によって環境変化に適応する能力が回復できることもあり、環境が変わらなくても内服による一定の効果は見込めます。ただし、休学や休職などでつらい環境から一時的にでも完全に離れることで劇的に改善することもあり、環境調整が有効な場合は多くなっています。環境不適合が強い場合には心身が回復しても現場復帰が困難な時ケースもあり、その場合には異動や転職を職場に検討してもらうことが必要になる場合もあります。
症状がかなり軽減したので、薬は飲まなくても大丈夫ですか?
疾患や状態などによって一概には言えませんが、それぞれの疾患での目安をお伝えします。
抗うつ剤などの治療では、再発防止のためにも開始してから最低でも半年から1年は服薬を続けることが必要とされています。
パニック障害の場合には、パニック発作が起こらなくなっても予期不安が残ってしまっている場合には内服を止めるべきではないとされています。慎重に経過を観察し、薬なしでパニック発作と予期不安を起こさない状態まで改善した場合にはじめて内服を止めることができます。
統合失調症は、内服している間は症状がおさまっていても、内服を止めると長期的に再発することが多くなっており、長期的な受診が不可欠です。
どの薬でも同様ですが、急に内服を止めると離脱症状を生じることがあり危険です。減薬については医師と相談し、可能な場合にも計画的に減薬する必要があります。
薬の効果はどのくらい期待できますか?
心身の不調に対して、漢方薬や向精神薬などの西洋薬は有効なことが多くなっていますが、同じ疾患でも同じ内服で効果が出るとは限りません。状態などにきめ細かく合わせた処方が必要であり、指示通りしっかり内服することが重要です。また、他の診療科の薬と違い、はっきりとした効果を実感できるまでに数週間から数か月かかることも珍しくありません。こうしたことから、あせらずにじっくり、地道に治療を続けることが必要になってきます。また、服薬の効果が十分現れて減薬する場合も、減薬した効果が出るのも遅くなります。こうしたことから、ゆっくり経過を観察しながら調整することが不可欠となります。
コロナウイルス感染症対策として、どんなことを行っていますか?
当院では身体的な不調がある場合にはあらかじめ電話連絡をいただき、発熱など感染症が疑われる症状がある場合には予約していた診療を見送っていただいています。
また、患者さまや付き添いの方など、御来院された方全員にアルコールによる手指消毒、検温、マスクの正しい着用をお願いしています。院内は適宜換気を行っており、患者さまが触れる可能性のある場所はすべて定期的にアルコール消毒をしています。さらに、パーティションフィルム、紫外線殺菌装置、光触媒除菌脱臭機、ウイルス対策フィルターが搭載された空気清浄機などを導入し、クリーンな院内環境を保っています。
初診・再診にかかわらず予約診療を行い、経過観察記録用紙に記入して御持参いただくなど、患者さまの院内滞在時間をできるだけ短くすることで感染機会を減らす対策も行っています。安心していらしてください。
経過記録用紙はどんなものですか?
毎回、診療の最後にお渡ししています。症状の経過などを御自宅などで記入し、次回の診察時に持参して医師に見せていただくことで短時間により正確な診療や処方に大きく役立ちます。日記などに似た用紙で、記載方法などについての説明もあります。わかりにくいなどの場合には、医師やスタッフまでお気軽に御質問ください。
現在の診療システムでは、初回以外の診察は時間に限りがあり、状態を詳しく伺うことが難しい状況になっています。ただし、他診療科と違い、微妙な変化が生じることが多く、そうした情報の重要性も高いため、治療方針を決めるためにも詳細な情報は不可欠です。変化や気になることがあった場合は御自宅で経過記録用紙に記入し、それを医師に見せていただくことで正確な経過を短時間に知ることができます。当院では、患者さまが記入しやすく、医師が情報を把握できるオリジナルの用紙をつくって患者さまにお渡しすることで、より深く患者さまの状態を知り、有効な治療につながるようにしています。
環境や症状の変化、気になることをこまめに記入することでより効果的な治療が可能になり、患者さまの治療効果も上がることを実感しています。御面倒とは思いますが、ぜひ御協力ください。
予約制ではどのような診療になりますか?
当院では、院内の密を避け、待ち時間を短縮するために完全予約診療を行っています。診療の最後に次回予約をしていただいており、その際にはその回の診療所要時間を目安に、状態やありうる変化などを考慮しています。
ただし、他診療科と比較すると想定できない環境変化や病状経過を生じては前回とは大幅に状況が変わってしまうケースもあります。こうしたことから、以降の方の診療開始時間がずれてしまうこともあります。
できるだけそうした状況にならないよう、記入した経過記録用紙を持参していただいています。また、環境や症状に変化があった、または急な受診を要するなどの場合には電話でまず御連絡いただき、比較的時間のとれる予約枠への変更などの対応も行っています。
環境や状況、病状の変化が大きく、事前の御連絡をいただけなかった場合には、当日可能な範囲内の対応のみを行い、対応できなかった分は次回受診の際に検討する場合もありますので、あらかじめ御了承ください。